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hERGスクリーニング

Cardiac Safety Screening

生理的温度でのhERGスクリーニング

35-37 °Cに温度を制御した手動ホールセル・パッチクランプで、ヒトhERG/IKr阻害を評価します。温度、化合物曝露、対照条件を考慮し、創薬初期の化合物評価を支援します。

生理的温度でのhERG試験:手動パッチクランプ

35-37 °Cに温度を制御した手動ホールセル・パッチクランプにより、ヒトhERG/IKr阻害を評価します。試験設計では、ICH E14/S7B Q&Aの関連するベストプラクティスを考慮します。生理的温度に近い条件でチャネル動態やIC50を評価し、初期の化合物選定とリスク検討を支援します。ただし、この温度で測定することだけで臨床的な安全性や規制要件への適合を示すものではありません。

試験の流れ

標準的なサービスの流れは以下のとおりです。

  1. お客様による試料の準備
  2. 試料の受領・登録:物理化学的情報、溶媒、DMSO濃度の確認
  3. 35-37 °Cでの手動パッチクランプによるhERG電流記録
  4. データ解析・結果の解釈:算出可能な場合のIC50、作用機序に関する検討、不確実性の整理
  5. 報告書の納品

生理的温度でhERGを評価する意義

  • IKrは心筋の再分極に関与し、QT/QTc延長や不整脈リスクと関連します。早期の阻害評価は追加検討が必要な懸念を把握するために有用ですが、臨床リスクの低減を保証するものではありません。
  • チャネルのゲーティングや薬剤作用は温度の影響を受けることがあります。35-37 °Cで記録することで、IC50や動態、試験計画に含まれる場合には頻度依存性・状態依存性を、生理的温度に近い条件で評価できます。結果は曝露条件を踏まえて解釈します。
  • 室温で得た結果を、そのまま生理的温度での結果に外挿することは適切ではありません。直接測定し、実際の記録温度、化合物曝露、陽性対照の応答を確認することが重要です。

納品内容

  • 背景、プロトコル、データ、結果の解釈を含む実験報告書(PDF)と、Excel形式のデータ。

記録条件、対照、解析上の前提と限界を明記します。濃度反応のフィッティングは、データから妥当な推定ができる場合に報告します。曝露濃度の検証、追加の機序解析、規制申請への利用に必要な要件は、測定温度から自動的に満たされるとみなさず、試験計画で範囲を定めます。

hERG評価における生理的温度の位置付け

ICH E14/S7B Questions and Answersでは、in vitroのhERG/IKr評価を、再分極遅延とQT/QTcリスクの統合的評価に位置付けています。生理的温度での記録は、曝露の把握、対照、関連する非臨床・臨床データとともに検討する要素の一つです。

温度と電位プロトコル

ベストプラクティスでは、hERG、CaV1.2、NaV1.5などの心筋イオンチャネルを過剰発現する細胞を用いた測定について、生理的温度に近い35-37 °Cでの記録が推奨されています。電位プロトコルは、心室活動電位の関連する要素を近似するものとし、hERGでは0.2-1 Hzの刺激頻度が推奨されています。使用したプロトコル、温度、頻度を記録します。ここでの他チャネルへの言及はガイダンスの説明であり、本hERGサービスに追加測定が含まれることを示すものではありません。

曝露濃度の確認と対照

灌流液中の化合物濃度を定量するなどして、細胞の実際の曝露濃度を確認します。設定濃度と実測濃度を報告し、両者に大きな差がある場合には、実測濃度に基づいてIC50の濃度反応解析を行います。ドフェチリドなど適切な参照陽性対照を用い、十分な反復と2濃度以上の測定により、20-80%阻害の範囲で応答の再現性を確認します。対照の結果が想定範囲から外れた場合は、該当するリスク評価の判断に用いる前に原因を検討する必要があります。

統合的リスク評価

ガイダンスに示された条件を満たす場合には、臨床試験の設計に制約がある状況も含め、非臨床hERG試験、in vivo QT評価、臨床心電図データを総合して検討できます。非臨床試験法の妥当性と、高い臨床曝露を考慮した評価であることが重要です。

生理的温度での記録は推奨されるベストプラクティスの条件であり、それだけで規制要件への適合を証明するものではありません。温度管理、曝露確認、陽性対照、統合的な解釈をあわせて検討します。創薬初期の試験は、規制上の判断に必要な一連のエビデンスに代わるものではありません。

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